シークレットシューズコラム
靴擦れの原因と対処法
靴擦れの原因と対処法
靴擦れはなぜ起きるのか
靴を購入して履き続けていると、靴擦れを起こすことに悩みを抱く方は少なくありません。痛みを少しでも軽減できるよう、いくつかの原因を紹介します。
靴擦れとは歩くことにより靴と足が擦れて傷になる現象ですが、原因の一つはサイズの合わない靴を履き続けていることです。たとえデザインが良いものやシークレットシューズなどを履いていても、足を痛めてしまってはいけません。重度になると足タコや外反母趾を発症してしまい、痛みが長期化してしまいます。左右の大きさの違いやむくみによっても靴擦れが発症する可能性が高まりますから、サイズをきちんと測ることは靴選びの際のポイントになります。
革靴など硬い素材のタイプや先のとがった形の靴を履いている際も、靴擦れを発症しやすくなります。それぞれに新品の靴の場合では革自体が固く、足にかかる負担も大きくなりがちです。慣れていくことで改善される場合がありますが、改善が見込めないままに無理して履き続けると指先が窮屈になり、痛みの慢性化につながりかねません。
日本人の多くの方は足の形がエジプト型、ギリシャ型、スクエア型ですから、靴を選ぶ際には足先の形の確認も必要です。
歩き方に関して、片足に重心を置いた歩き方をしている場合も靴擦れが起きやすくなります。歩き続けることで靴底の片方のみ擦り減った状態となり、一部に力が入るようになります。特に足先が細いタイプの場合は前に重心がかかりやすくなることで発症しやすくなります。気になる場合は靴の買い替えも必要ですが、歩き方も平衡になるように意識をすると足への負担を抑えることができます。
新品の靴を購入した後の靴擦れ対策
新品の靴を購入してからは、慣れるにあたり少なからず時間がかかります。特に革靴は素材自体が固いものが多く、歩き続けて慣れることで靴が柔らかくなり負担の軽減につながります。新品の靴であっても、靴擦れは可能な範囲で早く除去したいところでしょう。そこで、自分の足に早く馴染ませる方法を紹介します。
まず靴に合ったオイルやクリームを全体に塗ることで、早く馴染ませることができます。特に新品の場合は硬直した状態にありますが、オイルなどを塗るだけで柔らかくなります。その前に、水分を与えることでより早く馴染みやすくなります。例えば固めに水を絞った柔らかい生地の布で靴全体を拭く方法です。乾燥の予防に役立つほか、靴しわができにくくなり、靴擦れの対策はもちろん、長く履けることにも一役買います。
アルコールも靴の素材を柔らかくする役割を果たします。揮発性があり水分を飛ばす性質もあるので、シミやあとがつきにくくなっています。アルコールを用いる際には空拭きのタオルで水分を除去しておかなければ、乾燥の原因となり長持ちしません。これは雨などで靴が濡れた際の応用にもなります。どんなお手入れの場合でも、素材によっては色落ちやシミの原因になる場合がありますので、必ず目立たない場所で試して下さい。
新品の靴の場合には靴擦れを防ぐための手入れやケアが必要ですが、購入後自宅で数日間試し履きをすることで馴染ませることも大切です。新品の靴なら部屋が汚れる心配はありません。特にビジネスなどで長時間履く場合、馴染まないまま履き続けると足先や踵に血が滲んだり、靴が傷むリスクが高まります。たとえ手入れをしていても足への負担は相応にかかりますから、事前の手入れはおすすめです。サイズが合わない場合は通販では返品ができますが、傷などがつくことで返品ができない場合も多いので、トラブル対策としても良いでしょう。
靴擦れを防ぐ、抑えるための対策
靴擦れはあらゆる手立てをしていても、長時間履き続けることなどで発症するリスクが少なからずあります。しかし対処はできるので、靴擦れを防ぐ、抑えるにあたってのマメ知識をいくつか紹介します。
靴擦れに伴い水膨れの症状が現れた場合は、放置することで化膿してしまい、痛みの慢性化や臭いの原因になります。患部を絆創膏で保護して、皮の破れを防ぎましょう。絆創膏は他の場面でも応用がききます。靴の内側にあたる部分に貼ることで、柔らかいクッションの役割を果たし、歩く際の負担軽減にもつながります。もちろん、絆創膏を携帯しておいて出血時に貼る方法もあります。
また、携帯用の革靴の素材を和らげるスプレーを用意することでも、外出先で足の痛みが生じたときに効果があります。さらにベビーパウダーなどを塗ると滑りが良くなります。衝撃吸収パッドを貼ったり、中敷きを敷くことでも衝撃を抑えられる効果がありますが、爪先や踵などの患部に合わせた対策グッズは、ドラックストアなどでも手に入れることが可能です。靴の中で足が動いてしまい遊びが多くある場合は、インソールクッションを入れることで抑えられます。
靴下を二枚重ね履きにする方法もあります。靴下は中敷きの固さからの負担を抑えるクッションの役割も担い、5本指タイプの場合は蒸れを防ぐ効果も得られます。テーピングを患部に貼ることも皮膚を保護するため負担の軽減になります。
一方、あらゆる対策をしても難しい場合には、専門店のシューフィッターに一度相談をすることがおすすめです。
