シークレットシューズコラム
靴擦れ防止の重要性と方法、靴選びのポイント
靴擦れ防止の重要性と方法
靴擦れ防止の重要性
履きなれていない靴や足に合わない靴を履いていると、靴擦れすることがあります。この症状は履き口や指、爪などで起こりやすく、主な症状は痛みや腫れ、しびれなどです。靴擦れをそのままにしておくと、水ぶくれができ、やがて破れてしまいます。傷口から雑菌が入ると化膿したり、ひどい場合には壊死してしまう可能性もあります。巻き爪やハンマートゥと呼ばれる足指の変形につながるおそれもあるので、注意が必要です。
靴擦れは靴が原因で起こることもあれば、足や歩き方が原因で起こることもあります。靴擦れで最も多いのは、自分の足に合わない靴を履いたことによるものです。サイズが合っていない場合には、爪に痛みを感じたり、履き口に隙間ができて擦れたりしてしまうことがあります。幅が合っていない場合には、親指や小指が擦れて痛みを感じたりマメができてしまったりすることも少なくありません。硬い素材の靴やつま先の細いデザインの靴なども注意する必要があります。靴擦れ防止のためには、ボールジョイントと呼ばれる、足の幅の一番広いところの合った靴を選ぶことが重要なポイントです。靴を選ぶ際に縦のサイズをは気にしますが、ご自身の足に合うワイズ(幅)を知らない方は以外と多くいらっしゃいます。親指と小指の付け根あたりの足幅の一番広い部分と甲の高さが窮屈でないかをフィッティングの際には重要視して下さい。
靴を替えても靴擦れになってしまう場合は、左右の足の大きさが違っていることや、足指の変形など足自体が原因の可能性があります。外反母趾が疑われる場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。夕方や飲み過ぎた翌日などむくんでいる場合も靴擦れを起こしやすくなります。
靴底の減り方が左右で違う場合には、歩き方が原因の可能性が高いです。ひと口に靴擦れと言っても原因はさまざまなので、適切に対処するためには、最初に原因を突き止めることが肝心です。痛みを我慢しながら無理な姿勢で歩くことで、姿勢が悪くなったり腰痛になったりすることもあります。靴を履いているときに違和感があれば、靴と足をチェックしてみることが大切です。
靴擦れ防止の方法
靴擦れ防止には手軽にできて即効性のあるさまざまな方法が知られています。最も簡単なのは、かかとに絆創膏を貼る方法です。一般的な絆創膏でも構いませんが、靴擦れ防止用のものならなお良いでしょう。はがれやすい場合や人に見られたくないときは、液体絆創膏を使うのも一つの方法です。
靴擦れ防止には、靴下で工夫をするのも効果があります。滑りやすいストッキングのかわりに靴下を履いたり、素材や厚さを変えたりすることで摩擦を減らせます。靴が窮屈に感じない程度の厚さにすることがポイントです。足が靴の中で動く場合には、インソールやジェルパッドが良いでしょう。インソールは靴擦れ防止だけでなく足長効果や背を高く見せる効果も期待できます。パンツとシューズを同じ色にすれば、さらに効果的です。靴擦れ防止グッズは、靴屋さん、靴修理屋さんのほか、ドラッグストアや100円ショップなどでも売っています。新しい靴をおろしたときには、用心のために絆創膏を持っておくのもおすすめです。
靴の中に石けんやロウを塗ったり、肌にクリームなどを塗り、滑りを良くするという手もあります。特に、サンダルやバックストラップなどにおすすめの方法です。 また、買ったばかりの靴は乾燥して硬くなっていることも少なくありません。靴専用クリームやオイル、皮革柔軟剤などを塗ってやわらかくすれば、靴擦れを防ぐことができます。シューズストレッチャーと呼ばれる道具を使って、靴自体を広げるのも良い方法です。
靴擦れの原因が歩き方にある場合には、歩き方を見直す必要が出てきます。歩くときはかかとから地面につけること、つま先で地面を蹴るときは親指を意識すること、後ろ足を地面から離すときは膝を曲げないことがポイントです。
靴擦れ防止のためのポイント
靴擦れ防止のためには、自分の足に合った靴を選ぶことが最大のポイントになります。靴を購入するときには、実際に履くときと同じ条件で試さなければ意味がありません。ストッキングや靴下などを準備しておくことはもちろん、実際に店内を歩いたり、立ったり座ったりしてみることも重要なポイントになります。
靴擦れしないためには、大きすぎず、きつすぎないサイズを選ぶことが大切です。長さはもちろん幅をチェックし、つま先や甲の部分があたっていないかどうか、足先に少し余裕があるかどうかなどを念入りにチェックします。アーチラインが足裏にぴったり合っていること、かかとやトップライン、ストラップなどがくいこんでいないこともしっかり確認しておく必要があります。紐のない靴はアッパー部分の調整ができないため、甲部分がフィットしているかどうか確かめておくことも大切です。
チェックして合わない部分がある場合には、インソールやパッドなどで調整をするか、シューストレッチャーで広げることができないか店員さんにアドバイスを求めます。シューフィッターの資格を持った店員さんなら心強いでしょう。
アッパーや靴底の素材の硬さも靴選びの重要なチェック項目です。靴擦れ防止のためには、硬すぎる素材は避け、屈曲性のある靴底のものを選ぶことが大切です。